リカバロンの歴史

島津製作所との共同開発秘話

開発当時、まだ高電位治療器はあまり世の中に広くは知られていませんでした。

そこで私たちは新しい高電位治療器を開発すべく、京都の株式会社島津製作所(以下 島津製作所)に協力を依頼しました。

島津製作所は1875年(明治8年)に創業し、国産初の医療用エックス線装置の開発や、MRI、PET/CT装置の製造など、医療分野でも大きく社会貢献している会社です。

安全性と高機能の両立を目指し更なる進化へ

1993 年4 月 リカバロン90 発売 
株式会社島津製作所初の家庭用医療機器として、各方面から注目を集め、全国へと拡がりました。
高電位治療と温熱治療の組み合わせ治療器は業界初。

開発に4 年の歳月を懸けて、完成したのが「リカバロン90」です。リカバロンの名前の由来は、電子の力で健康を取り戻す(リカバリー、エレクトロン)治療器として願いを込めて命名いたしました。
※リカバロンは株式会社レッカムの登録商標です。

100Vから9000Vまで電圧を上げる変圧器(トランス)は、機能はもちろんのこと、精密さと安全性が要求されます。高い技術と性能の両立は、島津製作所だから成し得たものです。

この年、-100:+20 の正負電位差発生回路として特許を取得いたしました。
設計開発のこだわりである「-100:+20」という電位差は、現在でもリカバロンシリーズに引き継がれている大きな特徴です。

機能面でも、一定時間で電圧が変化し治療効果を高めて体の慣れを防ぐ「自動コントロール回路」、前回の治療プログラム内容を記憶する「メモリー機能」を内蔵、さらに二重の安全回路にすることによってより高い安全性を確保しています。

また軽量かつ高性能なトランスを搭載することで本体横の取っ手を持って軽々と持ち運ぶことが可能となりました。
当時、「あの島津が家庭用の治療器を出した!」と言われ話題になりました。


発売時のパンフレット

1998 年9 月 リカバロンパルス発売
出力の強さと操作性が向上し、海外でも人気だった二代目。
治療中の表示を「扇形」とすることで、初めての方でも出力状態がわかりやすいと評判に。

平成10 年には、さらに進化した「リカバロンパルス」(島津製作所 製造)を開発・発売いたしました。
リカバロンパルスは、国内はもとより海外進出を果たし、台湾全土で好評を得ています。

このモデルから、リカバロンと言えば「扇の表示」となります。
翌年には、小型軽量化した「リカバロンスリム」(※「アクトリー」の姉妹機種:共に島津製作所製)を発売。

発売時のパンフレット

発売時のパンフレット

リカバロンスリム / アクトリー

リカバロンスリム / アクトリー

発売時のパンフレット

発売時のパンフレット

2003 年8 月 リカバロンパルス14000 発売
業界初検知機能搭載。特筆すべきは充実の新機能。業界初となる検知機能など、
お客様のニーズに合わせた数々の新機能は広く受け入れられ、販売期間の一番長いモデルとなりました。

平成15 年には島津製作所のリカバロンの技術を継承し、使いやすさや、視認性の良い大型パネル、
また、組み合わせの技術を生かした業界初の検知機能を搭載し、最大出力を14000Vpにまで高めた
「リカバロンパルス14000」を開発・発売開始いたしました。

島津製作所の設計を踏襲し、国内有数の電源装置メーカーであるアポロ電気で製造されたモデルです。
このモデルでは、低電位治療もできるようになり、さらに、局部治療には検知機能を搭載しました。
海外、特に中国市場において販売されている「リカバロンRP-9000」は「リカバロンパルス14000」
の兄弟機種として大変人気を博しています。

2012 年10 月 リカバロン14000hi 発売
「リカバロン90」発売から20 年。
アフターサービスに真摯に取りむ組む中で集まった「お客様の声」に耳を傾け、開発。
機能性・操作性の向上に「満足」をプラスした期待の最新機種です。

平成24 年10 月に発売された「Recoveron14000hi」は、リカバロン20 年の歴史を詰め込んだ最新機種です。

アフターサービスをしてきたからこそ聞こえるお客様の声に耳を傾け、随所に新機能を取り入れました。

操作性はユニバーサルデザインを取り入れており、特に操作画面においては、医療機器としては初めてカラーユニバーサルデザインの認証を取得しました。これから先の20 年を見据えた最新の治療器です。

大きくなった遠赤外線温熱シート、局部治療は、検知機能はもちろんの事、使いやすいペンローラーの形状になり、しかも治療中に強さを変えられます。

そして全身治療ですが、高電位治療で5種類、高低組み合わせが2種類、低電位治療で2種類と、特に睡眠中に行う治療のモードが増え、より長く愛用してもらえるモデルとなりました。

愛用者2台目用として販売されたスリム14000と共に使用することで、治療環境を幅広く確保されるお客様もいらっしゃいます。